2014年3月24日 07:00

『東雲侑子は短編小説をあいしている』読了・感想

|カテゴリー:Kindle ,戯言 シェア&後で読む
東雲侑子は短編小説をあいしている 電子DX版 (ファミ通文庫)

森橋 ビンゴ『東雲侑子は短編小説をあいしている』レビュー

森橋 ビンゴ先生の作品で、東雲侑子シリーズ(3巻)の第1巻にあたる『東雲侑子は短編小説をあいしている』を読了しました。Kindle版が50%セールになってるこの機に感想を書いておきます。

尚、これはネタバレを含むエントリーです。


内容紹介
何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。しかし偶然彼女の秘密を知ってしまったことから、自分との違いを思い知らされる英太。だが、その秘密のために、彼女と距離を縮めることとなり、失ったはずの感情に胸を締めつけられていく......。早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。

引用元:東雲侑子は短編小説をあいしている 電子DX版 (ファミ通文庫)

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言ってしまえば、初恋の失恋から長期間立ち直れない少年が新しい恋愛をしてやきもきする話。

先に感想を言うと、憂鬱な作品だった。

無気力・無関心な主人公という設定はだいぶ食傷ぎみで、擬似恋愛という設定についても特別な目新しさを感じない。ただ、私は目新しさを求めているわけではなかったので、その点についてはあまり気にならなかった。

主人公の英太は出来の良い兄に対して劣等感を抱いているうえ、兄の彼女に初恋をして失恋済みという。このことが無気力な主人公というのに説得力を与えているように思う。

さて、設定周りの話はこれくらいにしておきたい。

この作品(こと第1巻において)で私が重要だと思うのは、英太の長い失恋が癒えて新しい恋愛に踏み出す過程だ。

おそらく2巻以降ではヒロインの東雲侑子にスポットが当たるのだろうし、英太と侑子の恋愛模様については本当にさわり程度と言える。

「甘酸っぱい」という形容はちょっと適切ではないと思う。これは少年の、それもかなり面倒臭い少年の妄想じみた憂鬱と葛藤が中心なのだ。

主人公とヒロインは相手の心情をお互い掴めず、心理戦も満足にできない若い二人であり、「もどかしく苦いラブストーリー」という売り文句を満たしているとは思う。(その上で、売り文句について違和感があった。)

この作品は少年の屈託と妄想。そこからの脱却を描いたストーリーに、ラノベヒロインとして実に魅力的な東雲侑子をプラスしたものだ。侑子は本当に可愛い。

だからこそ、憂鬱だ。傷心の描写は共感してこそ面白みがあるのに、脱却のきっかけはラノベらしい可愛いヒロインとの出会いなのだから。

絶版後記

「恋の傷は新しい恋で癒える」。そんな感じの内容に見えてしまったのがちょっと残念。ネガティブ気味な感想ではありますが、作品としては面白いです。

一見ありきたりな設定と属性、展開をしつつも、ラノベというジャンルで括るのを悩みたくなる作風に仕上がってると思います。

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