2014年9月 1日 00:35

[SAI]合成モードとレイヤーマスクをマスターすればイラスト制作のレベルが上がる

[SAI]レイヤー種類と機能をマスターすればイラスト制作のレベルが上がる

SAIのレイヤー関係機能・合成モードについて

イラストのレベルを上げる為には技術面の上達がかかせません。そしてそれと同じくらい、ペイントツールの機能をきちんとマスターすることはクオリティアップに貢献してくれます。

この記事では「ペイントツールSAI」のレイヤー構造や種類、機能について書いてきます。

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SAIの使えるレイヤー種類

まず簡単に特徴を確認し、実際にレイヤーを弄っていくのがいいと思います。文章や画像でみるより、手を動かすと覚えるのが早くなります。

ペイントソフトには、このように様々な特徴をもったレイヤーがあります。それらの説明は技術書にも詳しく掲載されているので1冊くらいは持っておくといいです。では、実際のイラストでどんな活用があるのかを確認してみましょう。

ベースが「通常」、肌の影が「乗算」、目の光が「発光」

「通常」、「乗算」、「発光(加算)」はデジタルイラストにおいて最初に覚えるレイヤーの基本です。よくあるのは「通常」でベースを塗り、「乗算」で影、「発光」でハイライトを入れるという方法です。

ここは本当に基本の"き"なので、既に知っているかもしれませんね。ただ、「乗算」「発光」については、どんな風に暗くなるのか、明るくなるのかを良く覚えておくと次のステップに進みやすくなります。

水着部分のやわらかいハイライトを「スクリーン」で

地面に肌色が反射している色味を「オーバーレイ」で

次に「スクリーン」、「オーバーレイ」です。作品のクオリティを上げようとする人はこのレイヤー種類に聞き覚えがあるでしょう。最後の仕上げに色味を足したり、「発光」よりも柔らかいハイライトとして利用するなど多様な使い道があります。

「スクリーン」と「オーバーレイ」は色味や彩度の値がとても大事になります。感覚のつかめない最初のうちは以下の練習が役に立ちます。

効果を足したい部分に「オーバーレイ」や「スクリーン」レイヤーの塗りを重ね、好みの効果が出るようにフィルタの「色相・彩度・明度」を調整します。

効果がきまったらレイヤー種類を「通常」に戻して見ましょう。すると実際に使用した色が分かります。これで大体どんな色を乗せれば希望の効果に近いものが出せるか感覚が身につくと思います。よく使う色なら「カラーパレット」に色登録しておいてもいいでしょう。

肌に赤みを足す為「明暗」を使用。

逆光時の影など、全体にかかる影を「陰影」で表現

「明暗」、「陰影」は癖がありちょっと使いづらいかもしれませんが、覚えておくと表現の幅が広がるのでオススメです。このレイヤーも色味や彩度に影響が出るので、上記した練習を行なうと慣れるのが早いと思います。

「明暗」は「発光」と、「陰影」は「乗算」との使い分けが決まると非常に使いやすい合成モードになります。特に「陰影」は画面の彩度を保ちつつ影の表現ができたり、「水彩境界」と併用することで透明感が出るのが便利です。

これらレイヤー種類の特性を理解したうえで、各々の絵柄に合わせて最適なものを使っていくことになります。参考までに、私の場合は以下。(なお、以下はあくまで"レイヤー"の設定で、"フォルダ"の種類では「乗算」も使うなど異なります。詳しくはレイヤー構造の記事で。)

■ 通常: 線画、塗りベースなど。
■ 乗算: 基本使わない。
■ 加算: 目のハイライトなど、特に強いハイライト。
■ スクリーン: 髪や肌など通常のハイライト、グロー加工や環境色
■ オーバーレイ: 環境色の色味補正、テクスチャなど
■ 明暗: 肌(頬の赤面表現など)の色味
■ 陰影: 環境影など

レイヤー塗りの基本「不透明度保護」&「下のレイヤーでクリッピング」

レイヤー塗りにおいて確実に抑えておく必要があるのは「不透明度保護」と「下のレイヤーでクリッピング」という機能です。

保護した時点で「塗り」のある部分にしか「描画が反映されなくなる」。

「不透明度保護」は塗りがない(透明)部分を保護し、新たに塗れない様するというもの。例えば、先に髪の毛部分だけを塗ったレイヤーを作り、毛先からエアブラシでグラデーションするように塗りたい場合などに使えます。保護した時点での透明部分が保護されるので"はみ出し防止"や、別パーツを間違って塗らないようにすることが出来ます。

直下のレイヤーの「塗り」がある部分以外は「非表示になる」。

「下のレイヤーでクリッピング」の機能も似ていますが、こちらは直下レイヤーの塗り部分にのみ描画を表示するというもの。描画自体は反映されるため、「下のレイヤーでクリッピング」を解除すると、それまで非表示だった部分も表示されるようになります。下のレイヤーで透明な部分がマスクされた状態になる便利な機能です。

実際の使用例: 「肌影」の直下に「肌ベース」を置き「下のレイヤーでクリッピング」する

少しレイヤー構造の話になりますが、「肌ベース」レイヤーと、その直上に「肌影」レイヤーを作り、「下のレイヤーでクリッピング」を行なうとします。すると、「肌影」を塗る際にはみ出しを気にする必要が無いうえ、レイヤーが別々なので、後々修正をする場合非常に便利です。一枚のレイヤーでやると個別に操作することができないので、「厚塗り」的手法以外では細かくレイヤーを分けるのが得策です。

頼りになる効果「水彩境界」の使い方

レイヤーにはテクスチャを載せることができます。テクスチャまわりは奥が深いので、また別途記事にするとして、SAIで唯一のレイヤー効果「水彩境界」について書きます。

水彩境界の表現見本

この「水彩境界」は、その名の通り水彩表現をする為の効果です。テクスチャの画用紙などと合わせて利用することで、かなりリアルな水彩風イラストを描くことができます。

特徴としては上図のように塗った部分の輪郭に濃い色が自動で付与されるというもの。この特徴を使うと、アニメ塗りの影部分などにちょっとした変化をもたらすことができます。

アニメ塗り・ギャルゲ塗りの中で「水彩境界」を使った例

輪郭線が入ることで絵が"締まる"効果を得やすく、見栄えが良くなります。ただ、適当に使いすぎるとくどい印象にもなるので、具合を見ながら使いましょう。

「乗算」「陰影」レイヤーと一緒にポイントポイントで使えば、透明感を表現するのに役立ちます。また、「通常」レイヤーで使うと、線画を描かなくても自動で輪郭が出来るのも便利です。

デジ絵の作業効率を上げる「レイヤーマスク」の使い方

デジタルでのイラスト制作やフォトレタッチにおいて必須の知識として「レイヤーマスク」の使い方があります。ここでは機能自体の詳しい説明は省き、SAIのデジ絵制作におけるポイントを説明します。ただ、「レイヤーマスク」についてはよく知っておいたほうが良いのでぐぐっておくことをオススメします。

レイヤーマスク: 背景に対し人物部分をマスクした例

用途が多岐にわたる「レイヤーマスク」機能のうち、よく使うものとして背景付きイラストに対して人物(または背景)部分を保護する方法があります。

線画やベース塗りの工程が終わった時点でマスクを作成しておけば、マスク部分以外は描画が見えないようになります。ポイントは"見えなくなる"だけで、実際は描かれているということ。

背景を描いたレイヤーの上に人物を重ね、人物の位置が確定したらマスクを切ります。以降の修正で人物の位置が変わった場合、再度修正した位置でマスクを切ればOK。

マスク処理を考えず、最初の人物位置で見える部分の背景だけを描いていたとすると、人物を動かした時に背景の無いところが出てきてしまいます。こうなると描き足しなどが発生し非常に面倒なことになります。背景もとりあえずベースくらいは予め全体的に描いておき、マスクを切ることで後々の修正で自由度が上がるでしょう。

まとめてすっきり。「レイヤーフォルダ」の使い方

レイヤーが大まかに理解できれば「レイヤーフォルダ」もだいたい同じです。「水彩境界」など一部使えない機能もありますが、レイヤー種類は基本同じです。また、「通過」というフォルダ特有のレイヤー種別があり、その説明は以下記事を参考にして下さい。

[SAI]レイヤーがごちゃごちゃして困ってる人へ。 フォルダ合成モード「通過」を使おう| 絶版あかみる

「レイヤーフォルダ」は多くなったレイヤーを収納し、管理しやすくすることができます。多人数のイラストで各人物ごとに纏めておけば、表示非表示を素早く切り替えて確認することが容易です。

「レイヤーフォルダ」についてはこうした管理の為に使うほか、レイヤー構造において重要な役目を果たします。長くなるので、そちらは別の記事でまとめていこきます。

クリエーションカテゴリの他の記事はこちら。
ペイントツールSAIカテゴリの他の記事はこちら。

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