2015年2月12日 21:28

漫画の表現変化 ・ 天野こずえ先生の影と髪ベタ

あまんちゅ! 9 (BLADE COMICS)

『ARIA』のニュースが話題となるなか、天野こずえ先生の最新作『あまんちゅ!』第9巻が2/10に発売となりました。今回はファンタジー + 恋愛なストーリーが多く、姉ちゃん先輩の可愛さが見所でした。『あまんちゅ!』の感想はまた別の機会にするとして、天野先生の影付けについて。

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ただいま同人漫画を製作中でして、その参考にと『あまんちゅ!』『ARIA』を見ていたところ、天野先生の影付けが「トーン」から「線影」中心に変化しているのに気が付きました。

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『ARIA』12巻・首下の影はシリーズ通してトーンを使用 『あまんちゅ!』12巻・縦線での影表現が中心に変化

『あまんちゅ!』でもトーンによる影表現はありますが、『ARIA』の頃に比べ減っています。人物の首周辺に落ちる影や、服の皺などで線影が多様されるようになっています。

また線影がより暗くなる内側ではなく、輪郭部分を強調するように描かれているのが特徴。『ARIA』と『あまんちゅ!』を1ページ単位で見比べると、描き込みの量が増えていると感じるのはこの為だと思います。

『あまんちゅ!』第1巻・『ARIA』同様のトーン影中心 まだ「線影」の描き方が研究中っぽい感じ

ちなみに『あまんちゅ!』の第1巻ではまだ「トーン影」が中心でした。第2巻ではその数が減り、第3巻の時点で「線影」に変わっています。描き方が確定したのは第4巻といった印象。

黒ベタが大胆になっている

『ARIA』では姫屋のキャラクター、「晃さん」と「藍華」が黒ベタの髪です。

『あまんちゅ!』では主人公の一人「大木双葉(てこ)」が黒ベタ髪なのですが、上記画像のようにハイライトがない真っ黒ベタ。大胆!尚「火鳥真斗」先生というキャラクターは「晃さん」同様、ハイライトのある黒髪で表現されています。

ここまで真っ黒にするのは『ARIA』ではありませんでした。郵便屋のおじさんもハイライト入ってますので。

一見、「てこ」の髪表現は真っ黒ベタで立体感が乏しくなりそうですが、顔周りの細い髪や、後れ毛などが1本1本描かれることでそれを克服しています。

この辺りはキャラクター設定にも関わるところでしょう。「てこ」の髪が漆黒さらさらロングヘアーであることに拘りが感じられます。また、黒ベタ髪はキャラクターの顔がパキっと見え、目力が強くなります。

絶版後記

漫画は少しづつ絵柄が変化していくので気づき辛く、気づいた時には大きく変わっていますね。漫画家さんの試行錯誤が見えるようで面白いです。

天野先生はカラーイラストを、ラフ「アナログ」→線画「Photoshop」→塗り「Painter」としているそうです。漫画の原稿は分からないのですが、恐らくは「Photoshop」かなーと。「線影」もブラシテクスチャに登録してあれば効率的に描画できそうです。

というわけで、私は同人漫画作成に行き詰ってブログ記事なんぞ書いています......。「線影」ブラシでも作って作業に戻ろう。

【画像】
(C)天野こずえ/マッグガーデン・ARIAカンパニー

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