2020年10月 4日 13:28

定期的にやる気を失う創作者たちへ「天才たちの日課 女性編」

amazon:天才たちの日課 女性編

創作者のやる気の波

定期的な不調に悩まさられる。創作をしている多くの人には良くあることだ。

スランプというほどではないにせよ、「やる気」の波に翻弄されてしまう。 どうしたら一定のペースで一定のクオリティを出し続けられるのだろうか。

こちらの本からの引用をしつつ、個人的に良かったなと思う対策を書いていく。

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自分のやり方を見つける

うまくいった人は、自分にとっていいやり方を見つけたわけ。
オクティヴィア・バトラー

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

本書の中には、クリエイティブな仕事の女性達が仕事に取り組むための考えがのっている。

一定の方向性とか、類似性を見ることが出来る一方、それぞれに合ったバリエーション豊かな方法があることを知ることができる。

例えば、仕事をするのは早朝が最も良いと言う作家は多い。昨今の朝型信仰的な自己啓発の元になりそうな人も居れば、夕方から作業をスタートさせるような人も居る。

朝型、夜型はある程度遺伝子で決まっているといった研究もある。単純に朝だの夜だのというより、使える時間帯のうち自分の一番集中できる、あるいはよりマシな時間帯を知っておくことは大切だ。

はじめる前に自分を扱いやすくする

以下に書くことは類似性のある方法論だ。

そのとき手がけている作品をみて、絵のなかに入るための「 エントリーポイント」をさがす。
ジュリー・メーレトゥ

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

「作曲をしなくちゃいけないときは、ほかのことをしないように、しっかり気をつけないといけない。そのために、まずはすわって数分間、楽譜をながめ、頭を空っぽにする」。そうやって自分に「私がいまやっているのはこれだ」と言い聞かせる。
シャーロット・ブレイ

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

これを忘れちゃいけない、あれをメモしとかなきゃいけない」というような考えのことは、しっかりと抑えて、書くために必要な、起伏のない、ぼんやりした状態にならなければいけなかった。
ドリス・レッシング

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

作業を始めるにあたり、よく言われるのは、「嫌だろうが何だろうが、とりあえず15分やればやる気が出る。」というものだ。 これは全くその通りなのだが、問題は、それが出来れば苦労はしない。ということである。

それが出来る人って、そもそも「やる気」問題で困ることあるのか疑問である。

この方法論は「一旦なんも考えない状態になれ」からの「仕事(作業)にだけ意識を向ける」というステップを踏む。

自分が取り組む作業を用意し、それを眺めつつ、サントラでもクラシックでも、声のない音楽なんかを聴く。大体3曲分、7~9分くらい。その間、座禅みたいなもんで、「何も考えない」。

雑念がわくかもしれないが、そのたび「何も考えない」に戻る。そして最後の曲の最中にこの作業のコレをするぞーという風に考え…ぬるっと開始する。

それができれb…と思ったが、コレが意外に上手くいった。

最初にやることのハードルを下げ、「めんどくさい」といった阻害要因になる考えを「何も考えない」状態で一旦追い出すことで、「自分を扱いやすい状態にする」ということのようだ。

できないときの対処法・肉体的に忙しく

疲れを感じたときは、いちばんあたりまえのことをする。書くのをやめて、それまで無視してきたけど、それなしでは毎日が機能しなくなるような、たくさんの緊急の要件をこつこつとこなす。
エレナ・フェッランテ

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

なにか書きたいと思って、でもなにも書けなかったら、立ち上がってほかのことをする。それから戻ってきて、もう一度やってみる。ただし、リラックスしてやらなくちゃだめ。自分の創造性は必ずそこにあると信じるのよ。いままでに一度でもそこにあって、一度でもうまくいったことがあるなら、それはきっと戻ってくる。
キャロル・キング

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

レッシングは一日中、仕事をしては中断して、を繰り返した。ちょっと休んでは家のなかをうろついたり、カップを洗ったり、引き出しを整理したり、自分のために紅茶をいれたり。(中略)しかしその間ずっと、心は別 のところ、いま手がけている小説を書くことにあった。
ドリス・レッシング

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

これは朗報だ。何かしなくちゃいけないのに、掃除をしてしまう。

あの悪名高い代償行為、逃避活動も使いようによっては創作に上手く使えるかもしれない。ただ座ってうんうん唸っているより、散歩をしろなんて言うが、それに近い。

ぼんやりとソレ(作業)のことを思いつつも、他の肉体的に忙しい行動をすることが時にはいい結果を生むかもしれない。部屋がきれいになる利点もある。

モチベーションとテンション

これは本書以外のところから。

テンションは、どちらかというと身体的で一時的なものです。体を動かしたり大きな声を出して気合を入れたりする、いわゆるハイテンションな状態が典型です。例えば、合コンで盛り上がるのはテンションの高い状態です。
それに対してモチベーションは、精神的で中長期的なものです。このように定義すればテンションは一晩だけ高いということがありますが、一晩だけモチベーションが高い、ということはあり得ないでしょう。

引用元:意外と知らない「テンション」と「モチベーション」の違い - ITmedia エンタープライズ

自分の「やる気」が低下している時の状態が、「モチベーションの喪失」からくるものなのか、「テンションの低下」からなのか切り分けを行う。

テンションは上下を短期的に繰り返すので、完全なコントロールはできないにせよ、下がったものを自分の行動で上げることもできる。美味しいものでも食べるとか。

厄介なのは「モチベーションの喪失」だ。モチベーションに関する世のサンプル提示は「人に喜んでもらう」だとか、「承認欲求」だとか…胡散臭いぐらい綺麗だったり、闇だったりするものが多い。

正直あんまり参考にならないので、自分で考えるしかない。なんで頑張りたいのか。

自分の中でベストだと思われ、かつ、そう簡単に喪失されない。何度も再確認できるようなモチベーションを見出すのが良い。

ちなみに気恥ずかしいが、自分は現状
■ 今の生活スタイルが気に入っている。今の仕事続けたい。なんならもっと良くしたい。
■ 結局、仕事頑張れている時の方が気分がいい。
といった感じである。

他人の目とか、自分の上っ面で設定したモチベーションは喪失しやすい感じがするので、基本闇っぽくなるのかもしれない。

切迫感

書かなければという切迫感がなければ、事前にどんな準備や儀式をしても、役には立たない。なにかほかのことをやってしまう──いつでも、書くことよりましなことはあるから
エレナ・フェッランテ

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

無慈悲。締め切りは全てを解決する。

いや、それはそう。だが、もっとプラスな切迫感も存在する。「このキャラの、こんなシチュのえっちな絵がないなんて!!描かねば!!!」という切迫感で今日も多くの二次創作がされているのだから。

エール

命は命を生む。エネルギーはエネルギーを生む。自分を使い果たすことで人は豊かになる
サラ・ベルナール

引用元:天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常 | メイソン・カリー| Amazon

絶版後記

SNSでは一週間も何もUPしてない人権が…と焦る人がいる。多作の作家がもてはやされる。

「やる気」なんてものに左右されない、システマティックに多作できるようにしたり、計画的に取り組むタイプもいるだろう。

上手くやっている人の真似から入り、自分に合わせて調整していきたい。他にも多くの人々の日課が載っているので、気になる人にはお勧めの本だ。男性版もある。

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